No.34

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No.34 平成19年回顧

2007.12.28

〇恒例の清水寺管主の書く今年の一字は「偽」でした。寂しい悲しいことです。親族間の刑事事件、食品偽装、最近の独立行政法人改革の偽装(先送り)を始め社会構造が「偽」に よって成り立っていると思います。

〇「偽」が一般的であることに人は皆馴染み本質や信を貫けば組織も人もストレスが溜まり又「偽」に満ちた他者との関係性を維持しようとすることが人、物の本質を追求する人を 歪め、自我を確立しようとすればするほど難しい世の中となってきました。

〇軽さとかハイテンションな生き方が評価される社会ってどんなものでしょうか。

〇日本の外交、税制、社会保障等何でも以前からあるから今も必要だと考えることは辞めたらいい。怖がらずに捨てるものは捨てたらいい。その過程で国の形と人の本質を見極め哲学のある政治や生き方をすればいいのではと最近考えています。

〇企業においても同じことが言えます。捨てることは勇気が要り実行が難しい。今あるもの、今やっていることは頭から捨てることの対象からはずしています。それでは駄目ですね。突き詰めれば会社は何のためにあるのか難しい課題です。人が何のためにあるのかの答えがなく、何をするかに係っているように会社の存在理由もその辺りにあると思います。人の自我が社会との関係性の束と理解するなら会社という組織もその活動を通じて種々雑多な社会的な関係性(ルール)の束として存在しています。このような環境は個人にとって自我育成の有効な場でもあります。個人の本質を考えるには会社という舞台は適しているのかもしれません。ここに会社がある意味の一つが潜んでいるのかもしれません。

〇今年もあと数日。早いものです。年初にあたり、会社としては市場性のあるところへの進展を目標に今年はやってきました。いつものことながら、目標と結果にタイムラグが生じています。「思った以上に時間はかかる」ということです。それでも数ヶ月の遅れを生じながら目標に行き着くものと確信しています。今、何とはなしに来年やることが見えてきています。過去に拘らず捨てるべきものは捨て、新しいものを作って行きたいと思います。