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No.3 会社って一体何なのだろうか<利益その1>

2006.3.9

 会社を創業したからには継続性が間違いなく最上位にくるでしょう。そりゃそうです。会社組織が間断無く続いて始めて会社を取り巻く色々な要素に議論が行くわけですから。

 反対の角度からみて、会社が立ち行かなくなること、要するに継続性が断たれるとはどういう状態を言うのでしょうか。

 売上不振であろうが、財政状況が債務超過に陥ってあろうが会社はキャッシュが回れば継続性を維持出来る訳です。倒産の定義で一番単純明快なのは、手形を不渡りにすることでしょう。いくら売上があがろうと、利益を出そうが、また将来性を期待されようが、今日、明日の手形決済ができなければ、つまりはキャッシュが手当て出来なければお仕舞いです。

 こうやって考えてみれば会社の運営において継続性を阻害する直接的な理由がキャッシュであるなら、キャッシュフロー経営に徹することが会社社長にとって最大の責務と言えるでしょう。普段から全ての取引事象をキャッシュという数字で判断することでしょう。それも誰もわからない将来予測をする訳なので最大リスクを考える必要があるのかもしれません。この場合会社の人たちに数字だけが価値の尺度かと思われたらいけませんね。あくまでも会社継続のベースはキャッシュであるとの冷徹な判断基準は社長の心の内に収めて置くべきでしょう。

 会社の人たちは自由な発想でやればいいと思います。自己を見つめ反省し過ぎることは、よくありません。自己評価すると前に進む意欲が萎えてきます。人間そんなに強いものではないでしょう。失敗も無駄もいるんです。歴史上の文化遺産は見栄や無駄がないと無かったでしょう。無駄には、論理や合理で計れない効用があるように思います。無茶無駄の集積が企業文化を作るのではと最近思っています。