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No.10 思った以上に時間は掛かる
2006.5.1
会社の成長は思った以上に時間が掛かるというのが実感です。自分のイメージでは創業来15年も過ぎるとそれなりの企業像があるのですが実体はまだまだかけ離れています。どんな小さな事象も解決するにはそれなりの時間が掛かります。
全ての仕事には成長可能性と問題点が表裏一体の形で内包しています。取り掛かる前はその成長性にばかり目が奪われ問題点の洗い出し作業を怠っている場合が多いようです。
問題点の解決は人の思考に委ねている訳ですから時間が掛かるというのは考えてみれば当たり前かもしれません。人はそんなに早く問題点を抽出し、解決策を提示出来ません。個人の能力、経験、学習等が身についていなければならないからです。要するに人の成長には思った以上に時間がかかるものだと認識しなければいけないということかもしれません。
中小零細企業はトップの器以上のものは作れないといわれます。そんなことはないでしょう。トップが色んな分野で自分の能力を上回る人達を集めればいいだけです。一人一人の力なんて大した差はありません。異能な人の集合が何より大切な訳です。
人が成長するのに時間が掛かるなら早くから手をかけるべきだと思います。それは人材に対する先行投資と言えるでしょうが、必ずしもコストを掛けるだけでは駄目でしょう。各人の学習意欲と生き方に対する価値観の一部でも共有出来る関係を作り上げることが大事だと思います。
仕事の上で成果を挙げることは思った以上に時間が掛かりますが、それに引き換え年を取るのは思った以上に早く感じますね。
焦らず急がねば。